知れば知るほど難しい2011年10月18日

メキシコ
*昔の人は、この小さな窓から星を観察。チチェン・イッツァ天文台 2002年撮影

未知の状態から始めたものは、少しかじるとなんだかすごく出来るようになったと錯覚を起こします。英会話がその一つ。しかし、その先が途方もなく果てしないとは、当初想像さえしていなかったです(-_-)

さて今回は、英語ではなく占星術の話。ふとしたきっかけで興味を持ち、すっかりハマってしまったツール。もしかして前世でホロスコープに携わっていた?! なんて調子に乗ってしまう時期も^_^;  当然ながらそんなに甘くはなかったです。現在、アストロリレーション(占星術を日常で使いこなすツール)を習っていますが、これがまた奥が深くて面白い!!けれど、知れば知るほど難しく、生きている間に習得できるのか謎です。

そんな訳で、映画鑑賞が英語学習の一環ではなく、主人公の星分析まで入り、更に大変なことになっております^_^; 

前置きが長くなりました。
今回登場するのは、ケビン・スペイシー。鬼才な俳優さん。彼を分析するのは非常に困難。プライベートはほぼベールに包まれており、彼が選ぶ作品も特殊。先日『精神科医ヘンリー・カーターの憂鬱』を観ました。端折ると、精神科医が妻の死を期に堕落しクライアントよって救われるストーリー。 群像劇的に描かれているのですが、セラピーを受ける人々のそれぞれの悩みが、それを癒してくれる人へと繋がっていき、かなり重いテーマなのに、かすかな光が見えます。人は一人では生きられない。人との繋がりのなかで空虚感、孤独を埋めていくもの…。

ケビン・スペイシーは、星でみると火と地の方。人への関心よりも、自分に意識が向かうタイプ。映画の中で精神科医が他人の分析は出来るのに、身近な奥さんの心は見抜けなかったという設定はとても皮肉。冒頭と後半に出て来る、幸せとは…と続くくだりもかなり独創的でした。

何処までも堕ちていく人を見るのは正直辛いですが、どん底から這いあがれる強さを持ち合せるのも人間。すごくないですか^_^; Isn’t that something?